コラム
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こんにちは。
日野市のJR豊田駅南口から徒歩2分の歯医者「慎デンタルオフィス豊田」です。
これまでに、虫歯の治療で、銀色のつめものやかぶせ物をつけたことはありますか?
10年前、20年前の古い銀歯をそのまま放置していると、体調不良の原因になるかもしれないことをご存じでしょうか?
今回は、金属アレルギーなど体調不良の原因になるリスクがある「銀歯」についてのお話しです。
現在の歯科治療で主流として、かぶせ物やつめものとして使われている銀歯は「金銀パラジウム」と呼ばれるものです。
これは合金で、強度に優れ、加工しやすいというメリットがあります。
そして、保険適用内で使用できる歯科素材であるため、治療費を抑えることができます。
逆にデメリットとしては、硬さが原因で、他の歯を痛めてしまうことが考えられます。
例えば、歯ぎしりや食いしばりの癖があると、金銀パラジウムのかぶせ物をした歯なら問題なくても、ほかの歯には耐えられない負荷になり、歯が削れたり欠けたりすることがありえるのです。
また、合金のなかでも、パラジウムは金属アレルギーを起こしやすいという欠点もあります。
銀歯による金属アレルギーのリスクは、厚生労働省でも取り上げられています。
つめものやかぶせ物の銀歯によるアレルギーというと、金属に直接触れている口内粘膜が炎症を起こすイメージがあるかもしれませんが、それだけではないのです。
口から離れた関係ない場所であるはずの手足に、湿疹となってあらわれることがあります。
厚生労働省の資料によると、お口の中に歯科アレルギーの症状が出現する率は2.3%とわずかで、ほとんどが全身の症状として現れていると報告されています。
これは大阪市の歯科診療所で1991年12月~2016年8月の間、歯科金属アレルギーが疑われた1731名に対する臨床研究の結果です。
(参照:厚生労働省-資料6-1 歯科金属アレルギーと医科歯科連携〈佐藤真奈美委員〉p4 より) >
こうなると、歯科医がいったん取り付けた修復物を除去、つまり虫歯のつめものやかぶせ物を外して新しいものに付け替える治療が必要になります。
これまで、原因がよくわからなかった体調不良が「お口の中の古い銀を取り除いたら改善した」というケースもあるのです。
皮膚に症状が現れた場合、「古い銀歯があるから歯科金属アレルギーかもしれない」と考えるかもしれませんが、自己判断はせず、まずは皮膚科や歯科を受診しましょう。
銀歯を、アレルギーの心配がないセラミックに変えてしまうのも手段の一つです。
ただし、セラミックは自由診療(保険適用外)なので、治療費の負担額が大きくなりますし、強い噛む力がかかる部分には不向きな場合がありますので、まずは歯科で相談することをおすすめします。
日野市の慎デンタルオフィス豊田は、JR豊田駅南口から徒歩2分とアクセスもよく、土・日も診療しています。
虫歯など、お口の健康状態に関して不安のある方は、お気軽にご相談ください。